ラグビー日本代表メンバーに外国人がいる理由を教えます
世紀の番狂わせから一夜明けた今日も、依然としてラグビー日本代表のニュースが連休中の日本列島を賑わせています。
ラグビー史上ではなく、スポーツ史上最大のアップセットだと言っているメディアも多いですね。確かにそのくらい衝撃的な出来事だったわけです。
これで日本のラグビーにも熱が入るといいですね。4年後のワールドカップは日本開催なわけですし、少なくとも簡単なルールくらいは世間に認知してもらいたいものです。
という自分も、ラグビーに関してはライトファンなので偉そうなことは言えませんが、自分でも知ってる簡単なルールや豆知識についてお伝えします。
ラグビーQ&A
1.日本代表なのに外国人選手が多過ぎじゃね?
これは初心者は誰でもぶち当たる疑問です。最後に劇的なトライを決めたカーン・ヘスケスや、そのパスを出したアマナキ・レレイ・マフィなど、日本人以外の選手が多く代表に含まれています。(今回の日本代表では31人中10人)
これは、日本のチームで3年間プレーしていれば日本代表として試合に出られるからです。正確に言えば、3年以上継続して居住歴があれば代表資格が得られます。国籍は日本でなくてもかまいません。帰化してなくてもOKです。
当然これは他の国にも言えることで、その国に3年以上住んでいれば、その国の代表になる権利があるということです。ただし、一度代表になったら、他の国の代表として国際大会に出ることはできません。
つまり、彼らは日本という国を背負って戦ってくれているんです。
ラグビーが注目されてる今だからこそ日本代表にいる外国人選手にもスポットを。彼らは母国の代表より日本を選び日本のために戦っている最高の仲間だ。国籍は違うが日本を背負っている。これがラグビーだ。 #JapanWay
— 五郎丸歩 (@Goro_15) 2015, 9月 20
2.ロスタイム長すぎじゃね?
ラストワンプレーは反則もしくはトライ(ゴール)もしくはボールが外に出るまで続きます。ラグビーは前後半40分ずつの基本時間を過ぎる前に、ラストワンプレーのコールが入ります。
最後の攻撃プレーが続いている限り試合終了にはなりません。そのプレーが切れたらノーサイド(試合終了)です。
だから日本代表は引き分け狙いのPG(3点)を選択せずに、あくまで逆転のトライ(5点)を選択しました。結果、あの劇的なドラマが生まれました。
3.日本がスクラムを選択しただけでなぜ会場が沸いた?
相手の南アフリカのスクラムが世界最強と言われているからです。その世界最強のFW陣に対してスクラムで真っ向勝負。昔の日本では考えられない選択です。
テレビの実況アナウンサーの放った「スクラム組もうぜ!」はちょっとした名言になってますね。その後、「宣戦布告」と続くわけですが、なかなか熱い言葉です。
ただ、この時「シンビン」といって、南アフリカのFWに対して、反則行為による10分間の一時的退場処分が下されていました。そういった背景があってのスクラム選択だったわけですが、それでも日本がスクラムで負けずに押し込む姿は鳥肌ものです。
気迫でも日本が南アを圧倒していました。あのままトライできなくても、押し込むことでボールを出した時に有利になります。このような相手ゴール前では尚更、少しの前進がトライに直結します。
4.良いプレーをしてるのにブーイングが起きてない?
自分も知りませんでしたが、あれは「move」と言っているそうです。「move」を伸ばして「moooooooooove」といった感じでしょうか。
この「mooooooooo」がブーと聞こえて、ブーイングと勘違いする人が多かったようです。
5.五郎丸選手はどうして最後のキックを外した?
礼儀です。
ラグビーは紳士のスポーツなので、ラストプレーで勝利が確定している局面であれば、キックを外しても勝ちのため、これ以上追加点は取らないということです。
今風に言うと、「死体蹴りはしない」ということですね。それにしても、五郎丸選手かっこいいですよね。何がいいって、名前がいい。
ラグビー日本代表戦を観て思ったこと
1.やっぱり日本代表のユニフォームは赤と白だよなー
どうしてサッカーの代表って青いユニフォームなんでしょう。普通、どの国も基本的には国旗の色をモチーフにしてユニフォームの色を決めます。
なので、日の丸をモチーフにするなら、赤白が普通だと思います。いかにも日本って感じがしていいじゃないですか。
2.会場のJAPANコールがすごい感動
まさにスラムダンクの湘北vs山王の試合と同じ状況です。
「ここまで来たら歴史が変わるところを見てみたいですよ。」
全世界のラグビーファンは、日本vs南アフリカを全く同じ考えで観戦していたと思います。
3.映画化決定
間違いないな。