驚きの仕上がり。革靴の擦り傷補修をプロに頼んだ結果
日々の営業活動で革靴は酷使されていますが、定期的に手入れをして、なるべく長く使いたいですよね。最近はコンスタントに汚れ落としをして、靴クリームを塗ってなるべく良い状態を維持しています。
以前、このブログでも愛用のREGAL革靴が擦り傷だらけだと書きました。その後どうなったか、書いてみたいと思います。
革靴の擦り傷の原因
そもそもどんなときに革靴が傷付くかというと、誰かに踏まれるか、どこかにぶつけるか、こすった場合などですよね。
- 満員の通勤電車で誰かに踏まれる
- 道を歩いていて縁石にぶつける
- 靴の内側をこするようにして靴を脱ぐ
満員電車はしょうがないにしても、縁石にこすったり、靴を脱ぐときなどは、自分さえ気を付けていれば回避できる問題です。
私の場合は特に3番、靴を脱ぐときに傷を付けていたように思います。踵の内側のところが剥げてますからね。最近では意識して、片足ずつ手で脱がすようにしています。
ただ、写真の革靴は傷がひどく、普通に靴クリームを塗るだけでは補修できません。そこで靴補修のプロに意見を求めてみました。
靴修理のプロから聞いたアドバイスを実践
ネットで見つけた、とある靴修理店にmy革靴の写真を送り「この傷、直せますか?」と相談してみたところ、以下のような回答をもらえました。
お写真を拝見致しました。
通常の靴クリームが乗りにくいようですと、汚れ油分を落とした上から顔料を使って染め直す形となります。概ね分からない程度には出来るかと思うのですが、どうしても踵の内側や、親指の付け根部分は足があたってしまいやすく、擦れるとまた同じ状態になってしまうこと、ご了解ください。
あとは、簡易的な方法ですと、ワックスカラークラシックという、通常の靴クリームよりもしっかりと色の乗りやすい、靴クリームもございます。靴クリームなので顔料に比べさらに落ちてしまいやすい仕上げとなります。
上記クリームをご自身でお買い上げいただき、頻繁に重ねて塗っていくというのも、選択肢としてはあるかと思います。
ほほう、ワックスカラークラシックとな。そんなわけで買ってみました。
コードバン用とか書いてありますが、普通にどの革靴にも使えます。
例によって、もう着なくなった綿製のTシャツを使います。
Tシャツを指に巻き付けて適量の汚れ落とし液で泥・砂・埃を落とします。
汚れを落としたら、ワックスカラークラシックを塗りこみます。
そしてブラッシングした結果がこれ。
うーむ、どうでしょ。ツヤは出ますが傷は隠しきれていませんね。
ワックスカラークラシックを使ってみた感想としては、確かにそれまで使っていたものに比べて色のノリがいいです。…が、その後も何度か重ね塗りしてみたものの、残念ながらキレイに補修できるまでには至らず。
新しい靴を買うことも考えましたが、ここは一つプロに補修を頼んでみようと決めました。
さすがとしか言いようがないプロの技術
ワックスカラークラシックの事を教えてくれた靴修理店に再度相談。
「アドバイスいただいた通りにワックスカラークラシックを購入し、重ねて塗ってみたものの、なかなかキレイにはできませんでした。そこで修理をお願いしようと思いますが、修理にかかる時間はどのくらいでしょうか。」
「お問い合わせありがとうございます。染め直す場合が2週間。ある程度簡易的な方法で隠す場合(ワックスカラークラシックと、アクリル系の顔料を使うかと思います。)が2~3日程度いただくかと思います。
直接お持ち込みいただければ、もちろん問題ありません。配送でのお修理も承っておりますが、その場合、送料と振込手数料が別途かかりますので、ご了解ください。」
見積もりを取ってみると、染め直す場合で6,480円(税込)との回答。ちょっと高いですが、買い直すよりは断然安いので染め直しで決定です。
現物は直接持ち込んでみました。遅くても2週間で出来上がるとのことで、ボロ靴を預けてしばらく待つことに。
それから10日後、少し忘れかけた頃に電話がかかってきました。
「お預かりしている革靴ですが、補修完了しました。」
「おー!じゃあ送ってもらってもいいですか?」
「はい、送料は着払いになりますがよろしいでしょうか。」
「大丈夫です、送ってください。」
そして、染め直したREGAL革靴が届きました。写真はこちら!
どうでしょうか。傷があった部分は塗り直しで完全にわからなくなっています。
ただ、革本来のツヤ感みたいなのは無くなってしまいました。「そんなのかんけーねー」のであれば全然アリですね。今後は定期的に靴を磨いて長く履いていこうと思います。
革靴の手入れを続けたその後
ブラシや靴クリーム、シューキーパーなど一通り揃ったことで、靴を大切に使おうという意識が高まりました。
中でもブラッシングは手軽にできるのでオススメです。30秒くらいのブラッシングでもけっこうピカピカになりますよ。ブラシなんて1,000円以内で買えますし。
ちなみに30秒ブラッシングするとこんな感じになります。
before
↓↓↓
after
靴クリームは1カ月に1度くらいしか塗りませんが、週末にブラッシングしておけばそれなりにキレイな状態を保てます。靴が汚いサラリーマンは相手に与える印象が悪いそうなので注意したいところです。
まとめ
ピカピカの革靴を履いていると、「お、新品ですね。」と言われることがあります。「いや、新品ではなくて、自分で磨いたんです。」と言うと、かなりビックリされます。
これは気持ちいいですね。ちなみに最近REGALではなく、スコッチグレインの革靴を購入してみたのですが、これがまたいい感じです。ただしサイズは少し大きめなので、26.5cmのREGAL革靴を履いている自分は26.0cmのスコッチグレイン革靴を勧められました。
デザインはシンプルながらもカッコいいし、履き心地もREGAL以上にいいですね。内羽根式のストレートチップで、結婚式でも使える一足です。オススメです。
[スコッチグレイン] SCOTCH GRAIN 内羽根5アイレットストレートチップ 0503526 (B(ブラック)/25)
- 出版社/メーカー: SCOTCH GRAIN(スコッチグレイン)
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