飛行機で読書するときにおすすめの本を紹介します
「すごいビックリしたんですけど、とにかく嬉しいです。」
by 又吉直樹
先日、2015年上半期の芥川賞と直木賞の発表がありました。何といってもお笑い芸人ピースの又吉さんが芥川賞を取ったことで一大ニュースになってます。
芥川賞と直木賞は、元々は本が売れない2月と8月の売上げを増やそうとして、文芸春秋創業者の菊地寛が作ったのが起源です。受賞作を2月号、8月号に載せて売上を増やしたということですね。
それを踏まえれば、又吉さんのような話題性のある人が受賞するのは既定路線なのかもしれませんが。
でも、「又吉さんが太宰に憧れた様に、又吉さんに憧れて文学界に入っていきたいと思う若い人へのメッセージをお願いします。」との問いに答えていた内容が最高に良かった。
僕の小説を読んでというよりおもしろい小説たくさんあるんで、好き嫌いありますからね、僕の小説で全然合わないけど、他の人の小説でおもしろくて、読む人もいると思うんで、僕の読んで合わへんかったから、小説読むのはやめとうとなるのだけは、その責任だけはみんなで背負っていきたいと。ここでジャッジしないでほしい。
1人目で読んでいただけるのはうれしいですけれども、100冊読んだら、絶対、本好きになると思うんです。最初の2,3冊で難しくて分からないこともあるかもしれんが、そこまでがんばってもらいたいですね。
いいですよね。「作品を書こうと思ったきっかけは?」の問いには、
ジャッキーチェンの映画を見た翌日に階段を走りながら駆け上がりたい衝動に駆られるときってあるじゃないですか。あの感じ。ちょうど西加奈子さんの「サラバ!」を読んで、無敵になったような気持ちが沸いてきてそれで書けたというのはあります。
うん、この回答も好きです。確かに小説を読むと、いろんな力が養われる感覚はあります。というわけで、空いている時間があれば読書をしましょう。
飛行機では読書で暇つぶし
これからの時代、コンピュータでできることは全部人間がやらずに済む時代が来るわけで、そんな時代に必要な能力と言ったら、創造性・独創性ですよね。小説を読むことでそういった能力が養われると思ってます。
「自分は理系だし、小説とか読む気になれない。」とか言っているそこのあなた。実は2年前の自分もそうでした。
本を読むにしてもビジネス本や自己啓発本ばかりで、ストーリーを楽しんだり、情景が目に浮かぶような表現力に触れたりということは全くなかった。これは良くないですね。
そんなわけで去年から小説を読むようになりました。始めは苦痛に思う時もありましたが、今は本を読むのが楽しい。主に本を読む時間は移動中かお風呂の中です。
普段はスマホゲームにはまっている自分ですが、飛行機移動中は機内モード or 電源を切っているのでゲームはできないんです。海外便ならともかく、国内便だと映画も観れないし時間を持て余してしまいます。
そんな時はやっぱり読書ですよ。夜の飛行機で、読書灯つけて小説読んでる人ってなんかカッコイイでしょ?(そう思ってるの自分だけかな?)飛行機で本読むと酔うという人でなければ、最高の暇つぶしツールになります。
飛行機読書におすすめの本
そんなわけで、完全に独断と偏見ですが、おすすめ本をちょびっと紹介。
ずばり、伊坂幸太郎作品は面白いですよ。
- 砂漠
- チルドレン
- アヒルと鴨のコインロッカー
- ゴールデンスランバー
- オーデュボンの祈り
- etc
どれもおすすめです。
どの作品にも印象的な登場人物がいて、印象的な台詞があります。こうゆうところが文学で養われる力、センスですよね。今一番身に付けたい能力です。
1.砂漠
「俺たちがその気になればね、砂漠に雪を降らすことだって、余裕でできるんですよ」
by 西嶋
2.チルドレン
「柔軟さのない人間ってのは、歪むんだよ」
by 陣内
3.アヒルと鴨のコインロッカー
「生きるのを楽しむコツは二つだけ。クラクションを鳴らさないことと、細かいことを気にしないこと」
by 河崎
4.ゴールデンスランバー
「人生最大の武器はなんだか知ってるか」 「習慣と信頼だ」
by 森田森吾
5.オーデュボンの祈り
「人間の悪い部分は、動物と異なる部分すべてだ」
by 伊藤の祖母
まとめ
砂漠の西嶋はカッコイイ。見た目はかっこ悪いけど、まじでカッコイイです。「その気になれば砂漠に雪を降らすことだって余裕でできる」は座右の銘にしたい。
砂漠は絶対読んでみてほしい作品の一つです。